さまざまな製品の開発と改良を行う富士薬品

富士薬品は番組のスポンサーをしていたりしているので、テレビCMなどを目にする機会も多いですし、ドラッグストアも全国展開しているので、知っている人は比較的多い企業ではないでしょうか。富士薬品の現社長は高柳昌幸という人ですが、創業者の家系のようです。

同社は創業からは90年近く経つという老舗の医薬品関連の企業です。もともとは富山県で配置薬の販売を行っていたのですが、法人化をする際に、本社を埼玉県に置いています。富山県には、工場を建てています。本社を埼玉県にしたのは、その当時の顧客が多かったからということのようです。

現在は配置薬以外の業務も行っていますが、依然として配置薬にも力を入れており、現在では全国で300を超える営業所で販売を行っています。

販売だけでなく製造にも携わる

富山に工場があることからもわかるように、富士薬品は販売だけでなく、医薬品の製造も行っており、製造から販売までの一貫性も持たせています。また、製造に関しては、自社製品の製造だけでなく、他社からの委託製造も行われているようです。これは、工場における設備によるもので、特許を取得しているものもあります。

製造を行っている製品は医薬品を中心に、健康食品なども含め、さまざまな製品を扱っています。富士薬品のブランドで、各地で販売されているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

製造だけでなく、新薬などの研究開発も行われているようです。一般医薬品の製造・販売から蓄積したデータによって、時代の、患者のニーズに応える新薬の研究開発を行っているのです。

カスタマーサービスで顧客の声を製品に反映

さまざまな製品を世に出すということは、その製品を購入、使用した人たちがいます。中には、カスタマーサービスに問い合わせを行ったり、要望を寄せていることもあるようです。それらの意見をもとにして、必要に応じて改善も行っています。

富士薬品のホームページに、よくあるご質問という項目に次いで、カスタマーサービスセンターという項目があるのですが、ここに改善事例などが紹介されています。

例えば、目薬の使用期限についてですが、従来使用期限は外箱に印刷されていたのですが、実際に使用する目薬の容器にも使用期限を印字するように改良しています。これは、多くの場合、目薬の使用時には外箱を保存しているケースは少なく、多くの場合は開封と同時に捨てられてしまいます。使い切りのものであればよいのですが、ある程度の期間使用するものの場合、使用期限が分からなくなってしまいます。容器のラベルに印字することで、いつでも確認することができます。

ちょっとしたことなのですが、使用者の安心につながる改良と言えるのではないでしょうか。